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サディスティック・マリッジ
第8章 最強の独占欲
カチャ
玄関の鍵が開けられ、ドアが開く音がする。
お昼少し前、琉は会社を早退して帰宅した。
愛里咲がいる筈の家の中は静まり返っている。
不審に思いながらも、琉はゆっくりと寝室のドアを開けた。
「………?」
ドアに背を向け、全く振り向く様子のない愛里咲。
「……愛里咲?」
琉は大股で愛里咲に近付いた。
(……寝てる⁈ )
愛里咲の顔を覗き込めば、スヤスヤと気持ち良さそうに寝息を立てている。
利き手はベッド柵に手錠で括り付けられ、Tシャツから下着が覗いている状態で爆睡する愛里咲。
「……のんきだな」
ため息と共に、琉の口元は綻んだ。
会社で誰にでも向ける愛想笑いの笑顔でもない、愛里咲を痛ぶる時の意地悪な笑顔でもない。
愛里咲と居ると、琉は時々素で笑っている。
”オモチャ”という愛里咲の存在が、琉にとっては心を満たしてくれる存在になっていた。
玄関の鍵が開けられ、ドアが開く音がする。
お昼少し前、琉は会社を早退して帰宅した。
愛里咲がいる筈の家の中は静まり返っている。
不審に思いながらも、琉はゆっくりと寝室のドアを開けた。
「………?」
ドアに背を向け、全く振り向く様子のない愛里咲。
「……愛里咲?」
琉は大股で愛里咲に近付いた。
(……寝てる⁈ )
愛里咲の顔を覗き込めば、スヤスヤと気持ち良さそうに寝息を立てている。
利き手はベッド柵に手錠で括り付けられ、Tシャツから下着が覗いている状態で爆睡する愛里咲。
「……のんきだな」
ため息と共に、琉の口元は綻んだ。
会社で誰にでも向ける愛想笑いの笑顔でもない、愛里咲を痛ぶる時の意地悪な笑顔でもない。
愛里咲と居ると、琉は時々素で笑っている。
”オモチャ”という愛里咲の存在が、琉にとっては心を満たしてくれる存在になっていた。