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サディスティック・マリッジ
第8章 最強の独占欲

「愛里咲、手錠外して欲しい?」
愛里咲の右手を捉えたままの手錠を見つめ、珍しく琉が優しい声色で言った。
「何で? 何か企んでる?」
愛里咲の怯えた様子に、琉はいつもの意地悪な笑顔を浮かべた。
「この部屋から出たいなら、俺だけのオモチャになるって約束しろ」
「したじゃん⁈ 」
ガチャガチャと繋がれたままの手を引っ張りながら、愛里咲は琉を睨んだ。
「……契約書」
そう言って、琉が愛里咲の目の前に差し出したもの……
「婚姻届⁉︎ 」
愛里咲は驚きの声を上げた。
「この部屋から出ても、愛里咲が帰ってくる場所はここだ」
─────帰る場所…。
親も兄弟もいない愛里咲の帰る場所は、もう何年も1人きりで暮らす狭いアパートだ。
ここで琉と暮らせば、1人きりの寂しさから逃れられる。
”家族”…が出来る……。
愛里咲の右手を捉えたままの手錠を見つめ、珍しく琉が優しい声色で言った。
「何で? 何か企んでる?」
愛里咲の怯えた様子に、琉はいつもの意地悪な笑顔を浮かべた。
「この部屋から出たいなら、俺だけのオモチャになるって約束しろ」
「したじゃん⁈ 」
ガチャガチャと繋がれたままの手を引っ張りながら、愛里咲は琉を睨んだ。
「……契約書」
そう言って、琉が愛里咲の目の前に差し出したもの……
「婚姻届⁉︎ 」
愛里咲は驚きの声を上げた。
「この部屋から出ても、愛里咲が帰ってくる場所はここだ」
─────帰る場所…。
親も兄弟もいない愛里咲の帰る場所は、もう何年も1人きりで暮らす狭いアパートだ。
ここで琉と暮らせば、1人きりの寂しさから逃れられる。
”家族”…が出来る……。

