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サディスティック・マリッジ
第8章 最強の独占欲
軽く昼食を済ませ、午後はバタバタと忙しく過ぎて行った。
呆気なく受理された婚姻届。
いとも簡単に、愛里咲は琉という家族を得た。
(……でも、琉ちゃんにとって私は”オモチャ”で、結婚も”契約”なんだ……)
指を絡めあって繋がれた愛里咲の左手の薬指には、先程購入したマリッジリングが輝いていた。
絡ませた指で、琉は何度もリングに触れる。
リングに触れては緩む口元を必死に保つ琉の嬉しそうな顔は、後ろを歩く愛里咲には見えなかった。