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サディスティック・マリッジ
第10章 お局様ご乱心
「夏川くんに嫌がられてんの気づかないのかな!」
「なんか変なスイッチ入ったよね、キモイ!」
散々津川の言いなりで、愛里咲をイジメてきた伊藤と神谷。
豹変した津川にターゲットを変えたかのように、今度は津川の悪口を陰で言いたい放題だ。
(はぁ、女って怖いッ‼︎ )
愛里咲は聞こえないフリを決め込み、黙々とお弁当を食べた。
「ねぇ、千葉さんて夏川くんと同じ高校だったんだって?」
突然聞かれて、愛里咲はむせた。
「あっ、はいっ…クラスメイトでした」
「……ただのクラスメイト?」
伊藤と神谷の視線がキツくなり、愛里咲はコクコクと首を縦に振った。
「なぁんだ。津川さんが、千葉さんと夏川くんは付き合ってたんじゃないかって疑ってて、それなら徹底的に虐めようって言ってたから」
笑顔でそう言う伊藤に、愛里咲は乾いた笑いを返す。
「ていうか、私たち、わりとマジで夏川くん狙ってるんだよね。協力してくれない?」
神谷の言葉に、愛里咲はブンブンと首を横に振った。
「仲良くないんでっ、 無理です!」
はぁ⁉︎ と睨み付ける伊藤と神谷に、すみませんっとペコペコ頭を下げながら、愛里咲は誓った。
─────隠し通す‼︎
(元恋人同士って事も、結婚してる事も、絶対絶対隠し通す‼︎ )
「なんか変なスイッチ入ったよね、キモイ!」
散々津川の言いなりで、愛里咲をイジメてきた伊藤と神谷。
豹変した津川にターゲットを変えたかのように、今度は津川の悪口を陰で言いたい放題だ。
(はぁ、女って怖いッ‼︎ )
愛里咲は聞こえないフリを決め込み、黙々とお弁当を食べた。
「ねぇ、千葉さんて夏川くんと同じ高校だったんだって?」
突然聞かれて、愛里咲はむせた。
「あっ、はいっ…クラスメイトでした」
「……ただのクラスメイト?」
伊藤と神谷の視線がキツくなり、愛里咲はコクコクと首を縦に振った。
「なぁんだ。津川さんが、千葉さんと夏川くんは付き合ってたんじゃないかって疑ってて、それなら徹底的に虐めようって言ってたから」
笑顔でそう言う伊藤に、愛里咲は乾いた笑いを返す。
「ていうか、私たち、わりとマジで夏川くん狙ってるんだよね。協力してくれない?」
神谷の言葉に、愛里咲はブンブンと首を横に振った。
「仲良くないんでっ、 無理です!」
はぁ⁉︎ と睨み付ける伊藤と神谷に、すみませんっとペコペコ頭を下げながら、愛里咲は誓った。
─────隠し通す‼︎
(元恋人同士って事も、結婚してる事も、絶対絶対隠し通す‼︎ )