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サディスティック・マリッジ
第10章 お局様ご乱心
「琉ちゃんありがとう! あとはこれを資料室に運んで終わり」
あっと言う間に片付いた仕事に、愛里咲は歓声を上げる。
(琉ちゃん要領いいから、仕事があっと言う間に片付く。見習わないと)
愛里咲は琉をちょっとだけ尊敬の瞳で見る。
「お疲れさま」
誰もいないと思っていたオフィスに津川の声が響いた。
「津川さん、まだ残ってたんですか?」
琉は愛里咲に伸ばしかけた手を引っ込める。
「琉くんを待ってたの。暑いから、今日は冷たいお茶煎れたのよ。どうぞ?」
津川は琉に冷茶を差し出す。
「ありがとうございます」
琉は津川からお茶を受け取り口をつける。
(ま、当然だけど、琉ちゃんにだけなのね)
琉の隣にいる愛里咲は、何だか居心地が悪い。
津川が愛里咲を見た。
「早く資料戻してきたら?」
「あ、はい……」
愛里咲は慌てて資料の山をまとめ、資料室へと走った。
あっと言う間に片付いた仕事に、愛里咲は歓声を上げる。
(琉ちゃん要領いいから、仕事があっと言う間に片付く。見習わないと)
愛里咲は琉をちょっとだけ尊敬の瞳で見る。
「お疲れさま」
誰もいないと思っていたオフィスに津川の声が響いた。
「津川さん、まだ残ってたんですか?」
琉は愛里咲に伸ばしかけた手を引っ込める。
「琉くんを待ってたの。暑いから、今日は冷たいお茶煎れたのよ。どうぞ?」
津川は琉に冷茶を差し出す。
「ありがとうございます」
琉は津川からお茶を受け取り口をつける。
(ま、当然だけど、琉ちゃんにだけなのね)
琉の隣にいる愛里咲は、何だか居心地が悪い。
津川が愛里咲を見た。
「早く資料戻してきたら?」
「あ、はい……」
愛里咲は慌てて資料の山をまとめ、資料室へと走った。