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第11章 入籍宣言

津川が休職になり、津川が担当していた仕事が振り分けられる。

定時になり、要領よく愛里咲にその仕事を押し付けて帰る女子社員たち。

また残業の日々が始まるのかと、愛里咲はため息をついた。


「千葉、何でも引き受けるな。無理なら断れ！」

見兼ねた町田が愛里咲に声を掛ける。

「あ…すみません」

愛里咲は頭を下げる。

「引き受けた以上は、責任持ってやれよ？」

と町田に言われ、頷く愛里咲。


「琉、ラーメン食い行こうぜ」

先輩社員の佐藤に誘われて、琉も帰っていった。


はぁー…
愛里咲は大きくため息を吐いた。