この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サディスティック・マリッジ
第11章 入籍宣言
毎朝行われる部署の朝礼。
今日の愛里咲は落ち着かない。
(堂々と宣言って…どうする気⁉︎ )
隣に立つ琉を見上げる。
愛里咲の視線に気付いた琉は、またいつもの意地悪な笑みを向けた。
「以上だ。他に何か連絡がある者はいるか?」
町田の声に、愛里咲の胸はドキンと跳ね上がる。
「─────はいッ」
不安顔の愛里咲を一瞥した琉が、勢い良く手を上げる。
(うわッ、本気⁈ 琉ちゃん、本気で言うの⁈ )
愛里咲は耳まで真っ赤だ。
「夏川、どうした?」
町田が琉に聞く。
「俺ら、入籍しました!」
愛里咲の指輪をはめた手を持ち上げ、その横にペアの指輪をはめた自分の手を並べ、高らかに宣言する琉。
「入籍⁈ 」
「嘘っ⁉︎ 」
「てか付き合ってたの⁈ 」
矢継ぎ早にあちこちから声が上がる。
「マジかよ、琉! いつから付き合ってた?」
佐藤が聞く。
「高校の時からです!」
満面の笑みで答える琉。
(……何か違う…)
愛里咲は恥ずかしくてずっと俯いていた。
今日の愛里咲は落ち着かない。
(堂々と宣言って…どうする気⁉︎ )
隣に立つ琉を見上げる。
愛里咲の視線に気付いた琉は、またいつもの意地悪な笑みを向けた。
「以上だ。他に何か連絡がある者はいるか?」
町田の声に、愛里咲の胸はドキンと跳ね上がる。
「─────はいッ」
不安顔の愛里咲を一瞥した琉が、勢い良く手を上げる。
(うわッ、本気⁈ 琉ちゃん、本気で言うの⁈ )
愛里咲は耳まで真っ赤だ。
「夏川、どうした?」
町田が琉に聞く。
「俺ら、入籍しました!」
愛里咲の指輪をはめた手を持ち上げ、その横にペアの指輪をはめた自分の手を並べ、高らかに宣言する琉。
「入籍⁈ 」
「嘘っ⁉︎ 」
「てか付き合ってたの⁈ 」
矢継ぎ早にあちこちから声が上がる。
「マジかよ、琉! いつから付き合ってた?」
佐藤が聞く。
「高校の時からです!」
満面の笑みで答える琉。
(……何か違う…)
愛里咲は恥ずかしくてずっと俯いていた。