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サディスティック・マリッジ
第11章 入籍宣言
「直んねぇな、その癖」
琉の指が愛里咲の唇に触れる。
「琉ちゃんが意地悪な事ばっか言うからでしょ」
「また俺のせいかよ?お前、自分の立場わかってる?」
(……オモチャ…でしょ)
琉専用のオモチャになるための、契約の結婚。
それでも、時折見せる琉の優しさと無邪気な笑顔に、愛里咲は勘違いしそうになる。
(オモチャでもいいから琉ちゃんの傍にいたいなんて…私バカだよなぁ…)
完全に琉に向いてしまった自分の気持ちに、愛里咲は必死に蓋をしていた。