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サディスティック・マリッジ
第12章 副社長からの結婚祝い
「琉ちゃんのせいでしょ!」
愛里咲は濡れた髪の毛を振って、琉に水を飛ばす。
「何で俺? お前ホント何でも俺のせいだな」
そう言いながらも、琉は愛里咲の頭をタオルで挟み、濡れた髪の毛を拭き始める。
愛里咲は真っ赤な顔をしてされるがままいた。
(琉ちゃんが優しい……)
揺らされる髪の毛の隙間から、愛里咲は琉の顔をこっそり覗く。
ドキッ
優しい視線を向けたまま、愛里咲の髪を拭く琉。その顔に、愛里咲の胸は大きく高鳴った。
(─────悔しいくらいにイケメンだなぁ…)
こっそりとため息をついた愛里咲は、朝、自分のロッカーに貼られていた紙の文字を思い出す。
"釣り合わない"
コピー用紙に殴り書きされていた。
(釣り合わない…かぁ)
愛里咲は大きく吐き出そうとしたため息を、慌てて飲み込んだ。
愛里咲は濡れた髪の毛を振って、琉に水を飛ばす。
「何で俺? お前ホント何でも俺のせいだな」
そう言いながらも、琉は愛里咲の頭をタオルで挟み、濡れた髪の毛を拭き始める。
愛里咲は真っ赤な顔をしてされるがままいた。
(琉ちゃんが優しい……)
揺らされる髪の毛の隙間から、愛里咲は琉の顔をこっそり覗く。
ドキッ
優しい視線を向けたまま、愛里咲の髪を拭く琉。その顔に、愛里咲の胸は大きく高鳴った。
(─────悔しいくらいにイケメンだなぁ…)
こっそりとため息をついた愛里咲は、朝、自分のロッカーに貼られていた紙の文字を思い出す。
"釣り合わない"
コピー用紙に殴り書きされていた。
(釣り合わない…かぁ)
愛里咲は大きく吐き出そうとしたため息を、慌てて飲み込んだ。