この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サディスティック・マリッジ
第12章 副社長からの結婚祝い
「愛里咲‼︎ 」
資料の片付けに資料室へ向かう愛里咲を、里中が呼び止めた。
「里中さん? お帰りですか?」
予定では、まだ商談真っ只中のはず。
愛里咲は首を傾げた。
「別件の電話が入って席を外してたんだ。持つよ?」
里中が、愛里咲の手の中の資料に手を伸ばす。
「あ、大丈夫です。大事な商談でしょ? 気にせず戻って下さい」
愛里咲の言葉に、里中の手が止まった。
一瞬思案した後、里中の手が愛里咲の左手に触れる。
「…結婚……したの?」
左手薬指のリングに、里中の手が触れた。
「は…はい……」
資料を抱えていて、愛里咲はその手を振り払えない。
里中から向けられる切なげな視線に、愛里咲は目線を逸らせないでいた。
「…夏川くん……だっけ? あの時、俺の車の前に飛び出してきたのは…彼…だよね?」
里中の言葉に、愛里咲は心臓がドクドクと速まるのがわかった。
頷く事も出来ず、愛里咲は怯えたような瞳で里中を見つめていた。
資料の片付けに資料室へ向かう愛里咲を、里中が呼び止めた。
「里中さん? お帰りですか?」
予定では、まだ商談真っ只中のはず。
愛里咲は首を傾げた。
「別件の電話が入って席を外してたんだ。持つよ?」
里中が、愛里咲の手の中の資料に手を伸ばす。
「あ、大丈夫です。大事な商談でしょ? 気にせず戻って下さい」
愛里咲の言葉に、里中の手が止まった。
一瞬思案した後、里中の手が愛里咲の左手に触れる。
「…結婚……したの?」
左手薬指のリングに、里中の手が触れた。
「は…はい……」
資料を抱えていて、愛里咲はその手を振り払えない。
里中から向けられる切なげな視線に、愛里咲は目線を逸らせないでいた。
「…夏川くん……だっけ? あの時、俺の車の前に飛び出してきたのは…彼…だよね?」
里中の言葉に、愛里咲は心臓がドクドクと速まるのがわかった。
頷く事も出来ず、愛里咲は怯えたような瞳で里中を見つめていた。