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サディスティック・マリッジ
第13章 Wデート
「そんなに泣けた? 愛里咲ちゃんかわいいね」
映画を観終え、4人はショッピングモール内のファストフード店で軽めの昼食を取っていた。
泣き腫らした目の愛里咲を見て、佐藤は映画で泣いたと思ったようだ。
(うわぁ、睨まれてる)
佐藤の一言のせいで、琉と根岸に睨まれる愛里咲。
(私何もしてないのに、何で2人して私を睨むのかなぁ……)
「ど…どうでした? 映画」
ため息を飲み込み、愛里咲は必死に話題を変える。
「泣けたよねー、てか根岸さん泣いてたよね?」
「最後きましたね。涙堪え切れなかったです」
映画の話で盛り上がる佐藤と根岸。
(いいなぁ、こういうの……)
普通のカップルの普通のデート。
愛里咲は、琉とそんな風に過ごした高校時代を思い出していた。
「……何?」
愛里咲がボーッと琉を見つめていると、琉は怪訝そうな顔をする。
「なんか、高校の頃を思い出すなぁって。あの頃はいろんな所に出掛けたよね」
琉も愛里咲を好きだと言ってくれていた高校時代。
(今の琉ちゃんは、私の事をどう思っているのかな……)
聞くのは怖いのに、聞きたくて仕方ない。
愛里咲は琉の左手に光るマリッジリングを見つめた。
映画を観終え、4人はショッピングモール内のファストフード店で軽めの昼食を取っていた。
泣き腫らした目の愛里咲を見て、佐藤は映画で泣いたと思ったようだ。
(うわぁ、睨まれてる)
佐藤の一言のせいで、琉と根岸に睨まれる愛里咲。
(私何もしてないのに、何で2人して私を睨むのかなぁ……)
「ど…どうでした? 映画」
ため息を飲み込み、愛里咲は必死に話題を変える。
「泣けたよねー、てか根岸さん泣いてたよね?」
「最後きましたね。涙堪え切れなかったです」
映画の話で盛り上がる佐藤と根岸。
(いいなぁ、こういうの……)
普通のカップルの普通のデート。
愛里咲は、琉とそんな風に過ごした高校時代を思い出していた。
「……何?」
愛里咲がボーッと琉を見つめていると、琉は怪訝そうな顔をする。
「なんか、高校の頃を思い出すなぁって。あの頃はいろんな所に出掛けたよね」
琉も愛里咲を好きだと言ってくれていた高校時代。
(今の琉ちゃんは、私の事をどう思っているのかな……)
聞くのは怖いのに、聞きたくて仕方ない。
愛里咲は琉の左手に光るマリッジリングを見つめた。