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サディスティック・マリッジ
第13章 Wデート
堤防の手すりに肘をついて、ぼんやりと海を眺める琉。
「琉ちゃん…ありがとう」
愛里咲は、後ろから琉に抱き着いた。
「何が?」
琉は身動きもせずに答える。
「何もかも全部」
愛里咲は構わず続けた。
「親からの最期の言葉が、"1人でも強く生きろ、何があっても生き延びろ"だったの。言われた通り頑張ってきたけど、あの時琉ちゃんがいなかったら…きっと今は頑張れてない」
あんな事があったのに、いつもと変わらない琉がいたから、自分もいつもと同じに振る舞えたのだと愛里咲は思う。
「お前は…何で俺と結婚した?」
琉が愛里咲を振り返る。
「……琉ちゃんに脅されたからでしょ」
「……そうだったな」
愛里咲の答えに、琉は苦笑を返す。
「後悔はしてない。琉ちゃんは私のたった1人の家族だよ」
キッパリと言い切る愛里咲に、琉は嬉しそうに笑った。
「琉ちゃん…ありがとう」
愛里咲は、後ろから琉に抱き着いた。
「何が?」
琉は身動きもせずに答える。
「何もかも全部」
愛里咲は構わず続けた。
「親からの最期の言葉が、"1人でも強く生きろ、何があっても生き延びろ"だったの。言われた通り頑張ってきたけど、あの時琉ちゃんがいなかったら…きっと今は頑張れてない」
あんな事があったのに、いつもと変わらない琉がいたから、自分もいつもと同じに振る舞えたのだと愛里咲は思う。
「お前は…何で俺と結婚した?」
琉が愛里咲を振り返る。
「……琉ちゃんに脅されたからでしょ」
「……そうだったな」
愛里咲の答えに、琉は苦笑を返す。
「後悔はしてない。琉ちゃんは私のたった1人の家族だよ」
キッパリと言い切る愛里咲に、琉は嬉しそうに笑った。