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第14章 新婚旅行で告白‼︎

陸に降りても体調の戻らない琉。

ホテルで休む琉の為に、愛里咲はホテルのコンビニでいろいろ買い込んで戻った。


キングサイズのベッドで、琉は寝息を立てて気持ち良さそうに眠っている。

(うー、キスしたいッ)

思わず琉に近付いた愛里咲は、ブンブンと首を横に振った。


琉の額に冷却シートを貼り付ける。

(キレイな顔……)

長いまつ毛に、通った鼻筋。
そして…

愛里咲はそっと琉の唇に指で触れた。


(私は、琉ちゃんからのどんな言葉を期待してるのかな)


"愛してる"なんて、間違いなく琉の口からは出て来ない言葉だ。

"ずっと一緒にいる"？

"他の女に興味はない"？

どの言葉も琉のこの口から聞けそうには思えない。


(それでも……愛してるから入籍したってそう言われたいな)

愛里咲は切なげに瞳を伏せた。