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サディスティック・マリッジ
第16章 疑惑払拭‼︎
翌朝─────
オフィス1階のエレベーターホールで、津川と琉が顔を合わせた。
「琉くん、おはよう」
にこやかに挨拶をする津川。
昨日の事など気にも止めていないようだ。
「……おはようございます」
琉は津川の方をチラリと見て挨拶を返す。
出社して早々に津川に会うなんて、いつもならテンションが下がる。
だが、今日は何処となく違う。
(何か…雰囲気が……)
若い女子社員にはトゲトゲしく、男性社員には媚を売る。そんな津川から、今日はガツガツした感じがしない。
むしろ、”大人の女の色香”のようなものを振りまいている。
琉は怪訝な顔をしながら、津川を見ていた。
「あっ、津川さんっ、おはようございます!」
琉の後ろから来た愛里咲が、津川を見つけ慌てて頭を下げる。
いつだって返事なんて返ってこないが、後から文句を言われないように挨拶だけはしていた。
「千葉さん、おはよう」
「え⁉︎」
愛里咲は驚いて津川を見つめる。
返事が返ってきた。
しかも、津川が愛里咲を見ながら微笑んでいる。
ブルッ
愛里咲は軽く身震いした。
オフィス1階のエレベーターホールで、津川と琉が顔を合わせた。
「琉くん、おはよう」
にこやかに挨拶をする津川。
昨日の事など気にも止めていないようだ。
「……おはようございます」
琉は津川の方をチラリと見て挨拶を返す。
出社して早々に津川に会うなんて、いつもならテンションが下がる。
だが、今日は何処となく違う。
(何か…雰囲気が……)
若い女子社員にはトゲトゲしく、男性社員には媚を売る。そんな津川から、今日はガツガツした感じがしない。
むしろ、”大人の女の色香”のようなものを振りまいている。
琉は怪訝な顔をしながら、津川を見ていた。
「あっ、津川さんっ、おはようございます!」
琉の後ろから来た愛里咲が、津川を見つけ慌てて頭を下げる。
いつだって返事なんて返ってこないが、後から文句を言われないように挨拶だけはしていた。
「千葉さん、おはよう」
「え⁉︎」
愛里咲は驚いて津川を見つめる。
返事が返ってきた。
しかも、津川が愛里咲を見ながら微笑んでいる。
ブルッ
愛里咲は軽く身震いした。