この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サディスティック・マリッジ
第17章 最終章・結婚式
俯いた愛里咲の頬に、里中の手が触れた。
「ゆっくり話したい」
里中の切なげな瞳に、愛里咲の心が揺れる。
「無理です」
心配してくれているのに、それでもキッパリ気持ちを伝えなければいけない。愛里咲は里中の目を見つめた。
「何で?」
「琉ちゃんが…嫌がるから……」
「じゃあ三人で話す?」
「やだね!」
2人の会話を黙って聞いていた琉が、愛里咲の頬に触れる里中の手を払い落とし大きな声を出した。
「あれだけ言いたい放題言っといて、まだ言い足りねぇのかよ⁈ 」
居酒屋で佐藤と飲んでいた琉に遭遇した里中は、愛里咲との過去の話を琉に聞かせていた。
気まずくてトイレに逃げた佐藤が戻ると、2人は既に一触即発状態。
佐藤に引き摺られるように店を出た琉は、最後まで里中を睨みつけていた。
正に今もその状態。
愛里咲は泣きそうな顔でオロオロとしながらも、2人の間で動けないでいた。
「ゆっくり話したい」
里中の切なげな瞳に、愛里咲の心が揺れる。
「無理です」
心配してくれているのに、それでもキッパリ気持ちを伝えなければいけない。愛里咲は里中の目を見つめた。
「何で?」
「琉ちゃんが…嫌がるから……」
「じゃあ三人で話す?」
「やだね!」
2人の会話を黙って聞いていた琉が、愛里咲の頬に触れる里中の手を払い落とし大きな声を出した。
「あれだけ言いたい放題言っといて、まだ言い足りねぇのかよ⁈ 」
居酒屋で佐藤と飲んでいた琉に遭遇した里中は、愛里咲との過去の話を琉に聞かせていた。
気まずくてトイレに逃げた佐藤が戻ると、2人は既に一触即発状態。
佐藤に引き摺られるように店を出た琉は、最後まで里中を睨みつけていた。
正に今もその状態。
愛里咲は泣きそうな顔でオロオロとしながらも、2人の間で動けないでいた。