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サディスティック・マリッジ
第3章 彼氏の前で
(なっ…何でこんな事に⁉︎)
半ば強引に手を引かれ、琉の住むマンションに連れて来られた愛里咲。
大学から1人暮らしを始めたという琉。
3DKの室内は、余分な物も少なく綺麗に片付けられている。
家具は黒で統一され、シンプルでオシャレな、琉らしい部屋だ。
リビングらしい部屋の、大きなテレビの前にある2人掛けのソファーに、愛里咲と琉は隣り合って座っていた。
「お前、男を見る目がないな」
愛里咲は、さっきから何度も琉にそうなじられていた。
「わかってる! 元彼の琉ちゃんがそう言うんだから、相当男を見る目がないんだろうね!」
悔しくて、琉に背中を向ける愛里咲。
別れようと思っていた相手だけれど、浮気現場を目撃し、またしても不名誉な言葉を浴びせられた……。
平気そうに振舞っていても、愛里咲の心は深く傷ついていた。
「…何だよ、それ」
急に琉が愛里咲の顔を覗き込み、愛里咲は大慌てで顔を背けた。
「ぶっ…すげーブス」
泣き腫らした目に、涙でグチャグチャの顔。
確かに琉の言う通り、今の愛里咲はブス顔をしている。
半ば強引に手を引かれ、琉の住むマンションに連れて来られた愛里咲。
大学から1人暮らしを始めたという琉。
3DKの室内は、余分な物も少なく綺麗に片付けられている。
家具は黒で統一され、シンプルでオシャレな、琉らしい部屋だ。
リビングらしい部屋の、大きなテレビの前にある2人掛けのソファーに、愛里咲と琉は隣り合って座っていた。
「お前、男を見る目がないな」
愛里咲は、さっきから何度も琉にそうなじられていた。
「わかってる! 元彼の琉ちゃんがそう言うんだから、相当男を見る目がないんだろうね!」
悔しくて、琉に背中を向ける愛里咲。
別れようと思っていた相手だけれど、浮気現場を目撃し、またしても不名誉な言葉を浴びせられた……。
平気そうに振舞っていても、愛里咲の心は深く傷ついていた。
「…何だよ、それ」
急に琉が愛里咲の顔を覗き込み、愛里咲は大慌てで顔を背けた。
「ぶっ…すげーブス」
泣き腫らした目に、涙でグチャグチャの顔。
確かに琉の言う通り、今の愛里咲はブス顔をしている。