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サディスティック・マリッジ
第4章 卑猥な噂
「お茶どうぞ」
琉の机にお茶を置く愛里咲。
「おはよう、千葉さん。何か大変そうだね」
琉が笑顔を向ける。
誰にでも向ける屈託のない笑顔に、愛里咲は思わずドキッと胸を高鳴らせた。
「べ…別に……」
白々しい……そう思い、つい琉を睨んでしまう。
勘のいい琉の事だから、あのメールが央汰が送ったものだと気付いているだろう。
央汰の思う壺になるのは嫌だ。
女子社員に勝ち誇った顔されるのも嫌だ。
だから愛里咲はひたすら耐えていた。
「……でも」
琉の顔が意地悪く歪み、グイッと琉の近くへと引き寄せられた。
「泣き顔は他の男に見せんな」
愛里咲にしか聞こえないような小さな声で琉が囁く。
「…っ…泣いてなんかッ」
勢いよく顔を上げた拍子に、愛里咲の持つトレイから自分用のお茶が入った湯呑みが転がる。
琉の太腿の上に転がった湯呑みは、琉のズボンに熱いお茶をぶちまけ床に転がり落ちた。
「─────…熱っ‼︎」
琉が慌てて立ち上がる。
「え…嘘⁉︎ ごめんっ‼︎ 」
愛里咲は慌ててポケットからハンカチを取り出し、琉のズボンに零れたお茶を拭こうとした。
琉の机にお茶を置く愛里咲。
「おはよう、千葉さん。何か大変そうだね」
琉が笑顔を向ける。
誰にでも向ける屈託のない笑顔に、愛里咲は思わずドキッと胸を高鳴らせた。
「べ…別に……」
白々しい……そう思い、つい琉を睨んでしまう。
勘のいい琉の事だから、あのメールが央汰が送ったものだと気付いているだろう。
央汰の思う壺になるのは嫌だ。
女子社員に勝ち誇った顔されるのも嫌だ。
だから愛里咲はひたすら耐えていた。
「……でも」
琉の顔が意地悪く歪み、グイッと琉の近くへと引き寄せられた。
「泣き顔は他の男に見せんな」
愛里咲にしか聞こえないような小さな声で琉が囁く。
「…っ…泣いてなんかッ」
勢いよく顔を上げた拍子に、愛里咲の持つトレイから自分用のお茶が入った湯呑みが転がる。
琉の太腿の上に転がった湯呑みは、琉のズボンに熱いお茶をぶちまけ床に転がり落ちた。
「─────…熱っ‼︎」
琉が慌てて立ち上がる。
「え…嘘⁉︎ ごめんっ‼︎ 」
愛里咲は慌ててポケットからハンカチを取り出し、琉のズボンに零れたお茶を拭こうとした。