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サディスティック・マリッジ
第5章 度を超えたセクハラ
「マジ? 千葉さん、これもらっていいの?」
「すげー、これ高いやつだろ? タダでもらえるなんてラッキー」
琉と佐藤を見て、男性社員がワラワラと集まり出す。
気付けば、愛里咲のデスクを占領していた雑誌は、全て男性社員たちの手に渡っていた。
「千葉さん、ありがとう!」
「なんかヤル気漲ってきた!」
男性社員が口々に愛里咲にお礼を言って席へと戻っていく。
「違っ……」
自分が購入した本ではないと言おうとした愛里咲。
「ちっ、違うのよ! それは千葉さんからじゃなくて、私たちからの差し入れなの‼︎」
愛里咲の声を遮るように、津川が叫んだ。
津川の横で、伊藤と神谷と荒木は真っ青な顔をしている。
静まり返ったオフィス内。さすがにマズイと気付いたのか、津川とその取り巻き達は慌ててオフィスを出て行った。
チラリと琉を見れば、隣の席の佐藤と先程の雑誌を見せ合い、楽しそうに話している。
(─────助けて…くれたの……?)
愛里咲はドキドキと高鳴る胸をそっと押さえた。
「すげー、これ高いやつだろ? タダでもらえるなんてラッキー」
琉と佐藤を見て、男性社員がワラワラと集まり出す。
気付けば、愛里咲のデスクを占領していた雑誌は、全て男性社員たちの手に渡っていた。
「千葉さん、ありがとう!」
「なんかヤル気漲ってきた!」
男性社員が口々に愛里咲にお礼を言って席へと戻っていく。
「違っ……」
自分が購入した本ではないと言おうとした愛里咲。
「ちっ、違うのよ! それは千葉さんからじゃなくて、私たちからの差し入れなの‼︎」
愛里咲の声を遮るように、津川が叫んだ。
津川の横で、伊藤と神谷と荒木は真っ青な顔をしている。
静まり返ったオフィス内。さすがにマズイと気付いたのか、津川とその取り巻き達は慌ててオフィスを出て行った。
チラリと琉を見れば、隣の席の佐藤と先程の雑誌を見せ合い、楽しそうに話している。
(─────助けて…くれたの……?)
愛里咲はドキドキと高鳴る胸をそっと押さえた。