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サディスティック・マリッジ
第5章 度を超えたセクハラ
その夜は、塚本主催で部署の飲み会が開かれる事になった。

琉の家に泊まらされて痛い目に遭わなくて済み、愛里咲はホッとする。

そして、新歓会に行けなかった愛里咲にとって始めての部署の飲み会。

残業にもはまらず参加でき、愛里咲は浮かれていた。


「さぁ、千葉くん、部長の隣へ」

白取に促され、塚本の隣に座らされる愛里咲。反対側の隣には、白取が座った。


会議室での事を思い出し、愛里咲は嫌な予感に視線を泳がせる。

(でも、こんなたくさん人がいる中で…まさかね…)

席が離れているとはいえ、琉もいるから大丈夫だろうと愛里咲は少し油断した。


「千葉くんは、お酒が飲めるかね?」

塚本の手が、愛里咲の太腿に置かれる。

「え…あの……」

愛里咲は塚本の手を避けるように身体を動かす。

身体が白取の方に寄ったためか、今度は白取に肩をガッチリ掴まれてしまう。


「新入社員は、部長にお酌しなきゃ」

白取は愛里咲に顔を近付ける。

「私の一声で、君は簡単にクビなんだよ?」

塚本の手が、愛里咲の太腿の内側を撫でた。

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