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サディスティック・マリッジ
第5章 度を超えたセクハラ
「……お客さん…そういうの困るんだけど……」
ミラー越しの愛里咲に気遣わしげな視線を投げかけた後、運転手はタクシーを路肩に寄せた。
「嫌がる子をホテルに運んだ運転手とか言われると、俺クビが飛ぶからさぁ」
お金はいらないから、と運転手がタクシーのドアを開ける。
塚本と白取は顔を見合わせてため息を吐き、仕方なく3人はタクシーを降りた。
(助かった……!)
タクシーを降りる時に離された2人の両腕。
このままあの2人といたら、何をされるかわからない。
愛里咲は街灯を頼りに、暗闇の中を駆け出す。
恐怖で足が空回る。
パンプスの低いヒールですら恨めしい。
「千葉くん」
ガシッ
あっという間に追いついた塚本に肩を掴まれる。
「いやッ」
ブンブンと腕を振り、身体を捩っては塚本の手を必死に振り払う愛里咲。
「嫌よ嫌よも好きの内ってね」
「─────…っ‼︎」
白取が、後ろから愛里咲を羽交い締めにした。
その状態のまま、愛里咲は近くの公園へと引き摺られて行く。
「離して! 誰かッ」
大きな声を出しても、周りに人の気配はなく、民家も遠い。
ミラー越しの愛里咲に気遣わしげな視線を投げかけた後、運転手はタクシーを路肩に寄せた。
「嫌がる子をホテルに運んだ運転手とか言われると、俺クビが飛ぶからさぁ」
お金はいらないから、と運転手がタクシーのドアを開ける。
塚本と白取は顔を見合わせてため息を吐き、仕方なく3人はタクシーを降りた。
(助かった……!)
タクシーを降りる時に離された2人の両腕。
このままあの2人といたら、何をされるかわからない。
愛里咲は街灯を頼りに、暗闇の中を駆け出す。
恐怖で足が空回る。
パンプスの低いヒールですら恨めしい。
「千葉くん」
ガシッ
あっという間に追いついた塚本に肩を掴まれる。
「いやッ」
ブンブンと腕を振り、身体を捩っては塚本の手を必死に振り払う愛里咲。
「嫌よ嫌よも好きの内ってね」
「─────…っ‼︎」
白取が、後ろから愛里咲を羽交い締めにした。
その状態のまま、愛里咲は近くの公園へと引き摺られて行く。
「離して! 誰かッ」
大きな声を出しても、周りに人の気配はなく、民家も遠い。