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爪先からムスク、指先からフィトンチッド
第12章 4 ルームフレグランスの調香
 黙々と作業をしていると、ふっと先日食事をした時のことを思い出した。
芳香の手料理を褒めると、彼女はほっとした様子で「よかったぁ」と柴犬のような黒目がちな目を細めて笑んだ。
その笑顔を思い出した瞬間、薫樹は胸がドキリとし、イランイランの雫を多くビーカーに垂らしてしまった。

「あっ、量が倍になってしまったな……」

 今まで、このようなミスを犯したことがない。初めて味わう『恋』というものに薫樹は気持ちが温かくなる。

「ふむ」

 あっさりとした地味な顔立ちの芳香の顔を思い出す。いないときに彼女を思うことを「悪くない」と、嬉々として作業が捗った。
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