この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
爪先からムスク、指先からフィトンチッド
第13章 5 デート
「この香りはどうやら君にしか感じられないらしい」
「え? うそ! こんなにいい匂いなのに?」
「うん。調べたがやはり香りの成分はないようだよ」
「えー」
芳香は信じられないという表情で薫樹の指先を嗅いでいる。
「フフ。つまりこの指先は君だけのものだ」
「あ、わ、私だけ……」
「うん。他に誰が現れても僕は揺れたりしない」
愛の告白と誓いをハーブの優しい香りに包まれながら聞く。
うっとりと酔いしれていると薫樹は耳元で囁いた。
「今夜は、君の香りを堪能させて」
芳香は甘い花の香りを感じた。
「え? うそ! こんなにいい匂いなのに?」
「うん。調べたがやはり香りの成分はないようだよ」
「えー」
芳香は信じられないという表情で薫樹の指先を嗅いでいる。
「フフ。つまりこの指先は君だけのものだ」
「あ、わ、私だけ……」
「うん。他に誰が現れても僕は揺れたりしない」
愛の告白と誓いをハーブの優しい香りに包まれながら聞く。
うっとりと酔いしれていると薫樹は耳元で囁いた。
「今夜は、君の香りを堪能させて」
芳香は甘い花の香りを感じた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


