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独り暮らし女性連続失踪事件
第7章 守るべきもの
≪エピローグ≫

「村ちゃん、大変な活躍だったな」
「横ちゃんに褒められるなんて、なんかくすぐったいな」
「お宅の記者、佐々木さんか、大丈夫か?」
「ああ、カマを掘られたって、そんなもん、記者の勲章だよ。俺の背中と一緒だ」

田村はタバコを一服すると、ニヤリと笑って横田の顔を覗き込んだ。

「横ちゃん。今日は何が望みかな?」
「俺たちのことをタヌキ兄弟なんて呼んでいるけど、本当は違うよな」

二人が「田」を抜いて「村ちゃん」、「横ちゃん」と呼びあう時は、「取材は終わり」の合図には違いないが、本当の意味は「他人は除き二人だけで話し合う」と言うこと。つまり、駆け引きせずに本音で話し合おうということだった。

「この種の事件は被害者のプライバシーを徹底して守らなければいけない。世間の好奇の目に晒されたら、平穏な生活が送れなくなってしまう。当然、裁判の時は氏名等を明らかにしないよう保護をお願いすることになる」
「横ちゃん、それで?」

横田署長はお茶を一口啜って、話を続けた。

「少年も絡んでいるんでね」
「ああ、根本さんが心配してたね」
「彼を知ってるのか?」
「昔、県の柔道大会の後、三人で飲んだことがあったよね」
「そんなことがあったかな。まあ、それはいいとして、この子はたまたま事件が起きた場所にいただけで拉致されただけだよ。彼も口にできないような酷いことをされ、それをネタに脅かされていた。村ちゃんの大活躍のお蔭で事件は解決したが、彼が勇気を持って証言してくれたことも、大きいよ」
「褒めてあげたいね」

横田副署長は田村に灰皿を差し出した。
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