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独り暮らし女性連続失踪事件
第3章 捜索
どんな事情であれ、補導されれば、あいつの人生に傷がつく。「保護」だと言ってくれているから、ここは任せるか…じっと考えていた根本先生は、「分りました。お任せします」と横田副署長と坂田課長に頭を下げ、「でも、その代わり、一つお願いがあります。もし、保護するようなことがあったら、私に連絡して下さい。私が身元引受人になります」と申し出た。将来のある高校生を守りたい気持ちは誰も同じだ。「了解しました」と快諾した坂田課長は根本先生の手をギュッと握った。
「根本、さっきも言ったように、飯田先生のことでマスコミが嗅ぎまわっているから、この件も校長に知らせた方がいい。お前が独断で俺に相談したとなると、立場がまずくなるから、俺が校長に上手く話しておくよ」
やはり、横田先輩だ、相談して良かったと根本先生は改めて感謝していた。