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ヘタレ男と最低ヤローなのに好きな人
第1章 ヘタレ男と最低ヤローなのに好きな人
「……慰めてやろうか? 」
真っ白な、純白の雪の中、寝転んでいる俺とそれを上から見ている先輩。
ここには俺らしかいなくてーー。
ふと距離がゼロになり、先輩は俺にキスした。
「……何してんですか。先輩、彼女いるっしょ」
「……俺はずっと浩介が好きだったんだ。けど、お前は他に好きな人がいて…そんなことわかってて好きになったのにそれがツラくて告白された子と付き合った」
何それ。そんなこと気づきもしなかった。
「でも彼女がいるのは事実だから…悪かった、ごめん」
そう言って先輩は帰って行った。
振られたのと恋愛がしたくて単純だった俺は先輩にキスされて、哀しかった気持ちが少し癒された。
それと同時に、また同じ過ちーー。
好きな人がいるってわかってて、先輩のことを好きになりそうな予感。
「……唇、やわらけー」
失恋した日にファーストキスを奪って行った人が俺の心の中に居座って離れなくなった。
真っ白な、純白の雪の中、寝転んでいる俺とそれを上から見ている先輩。
ここには俺らしかいなくてーー。
ふと距離がゼロになり、先輩は俺にキスした。
「……何してんですか。先輩、彼女いるっしょ」
「……俺はずっと浩介が好きだったんだ。けど、お前は他に好きな人がいて…そんなことわかってて好きになったのにそれがツラくて告白された子と付き合った」
何それ。そんなこと気づきもしなかった。
「でも彼女がいるのは事実だから…悪かった、ごめん」
そう言って先輩は帰って行った。
振られたのと恋愛がしたくて単純だった俺は先輩にキスされて、哀しかった気持ちが少し癒された。
それと同時に、また同じ過ちーー。
好きな人がいるってわかってて、先輩のことを好きになりそうな予感。
「……唇、やわらけー」
失恋した日にファーストキスを奪って行った人が俺の心の中に居座って離れなくなった。