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午睡の館 ~禁断の箱庭~
第2章 後編
「いや……」
雅弥はぐちゃぐちゃに濡れたショーツを脱がすと、渡邉に見せつけるよう、ゆっくりと指を挿入する。
「ん……」
入れられた指は中を辿るように動かされていたが、ざらりとしたところを辿った途端、櫻子の腰がびくりと波打つ。
「あ……あぁ……」
櫻子の大きな瞳が見開かれる。
「ああ、ここが良いんだな」
雅弥は心得て指を二本に増やすと、そこを掻くように指の腹でなぞる。
「やぁ……そこ、だめぇ」
途端に上がった甘い声に答えるよう、雅弥がその上の突起をぺろりと舐めあげる。
「ひゃう……だめ、それっ……いやあぁ……!」
櫻子はそう言うと、全身を痙攣させて果てた。
「敏感だな、これではお仕置きにならない」
苦しそうに息をつく櫻子の頭上からそんな言葉が降ってきたと思うと、雅弥は櫻子をうつ伏せにさせる。
お尻を高く突き上げるような恥ずかしい体制をとらされているのに、いったばかりの櫻子はされれがままになるしかなかった。
「櫻子……」
名前を呼ばれてゆるりと顔を上げて雅弥の方を振り返ったとき、ずぶりと一気に貫かれた。
「はぁん……っ」
根本まで押し込んだ雅弥は妹の中を味わうようにその細い腰を抱き込み、息を深く吐く。
いって間もない櫻子の中はビクビクと痙攣し、雅弥のものに巻き付く様に蠕動を止めない。
「バックが好きなのだろう……獣のように犯されるのが好きなんだよな」
そう櫻子を挑発するような言い方に櫻子が反論する。
「いやぁ……ちがうの……ぎゅってして……」
「……櫻子?」
いつも恥ずかしがって顔を見られるのを嫌がる櫻子が欲したことに、雅弥は少なからず戸惑っているようだった。
「抱っこしてぇ……」
泣く一歩手前の甘えた声でそう催促する妹に、雅弥は己を引き抜いて正面から櫻子を抱き寄せる。
「お兄様の顔が見えないと……不安……なの」
「櫻子……?」
怪訝そうにそう聞き返した雅弥に、櫻子は縛られて自由のきかない上半身をぎゅうと押しつける。
「愛してるの……」
そう呟いた櫻子の言葉を、雅弥は弱々しく否定する。
「……嘘だ……」
「愛してる、愛してる……!」
「やめろ、そんな嘘を付かなくても、抱いてやる……」