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月曜日の秘めごと
第2章 雨と傘

あれはそう、長いゴールデンウィークがあけて、一週間もしない時だった。僕は高校から続けているコンビニのバイト中だった。普段は夕方からのシフトが多いけれど、たまに夜中も入っている。深夜の方が時給がいいし暇だから、楽だ。眠いけど。
「あ、なあおい、俺のビニール傘がなくなってる!」
夜更けの店内に、騒がしい木下の声響き、僕はカウンターから身を乗り出した。
木下雄志(きのしたゆうし)。大学の友達で、高校から仲は良い。
僕がコンビニでバイトをするようになってから、なぜか最寄りではなく、自分の家から自転車で二十分もかかるココに来るようになった。変なとこでマメなやつ。
今日は夜中で客入りが少ないのもあって、カウンター越しに話し込んでしまったのだけど、どうやらその隙に傘立てに置いていた傘が紛失したらしい。
「お客さんが間違えて持ってったんじゃない? たまにあるんだよね。ビニール傘って似てるから」
「マジかよずぶ濡れで帰るのかよ……遠いよっ」

