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失恋しても好き過ぎる
第10章 10


「怜さん、すいません……」

「何で謝るんだよ。月は俺の方が好きだろ?」

「勿論です!」

「じゃあ良いよ。早く、月の部屋行こ」


私の返事を聞くとニコッと微笑んで、怜さんは私と手を繋ぐと、信号が青になったと同時に前を向いて、運転し始めた。

ああ、もう……好きです。大人の余裕にメロメロです!

どんな事があっても怜さんとなら、大丈夫!


「怜さん、好きです!」


怜さんの横顔を見ると、私は思わず言っていた―――
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