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失恋しても好き過ぎる
第12章 12
―――そのままアパートの部屋へ戻ると、怜さんがリビングのソファに座っていた。
「おかえり」
「ただいまです!」
「一緒に飲む?」
「いや、私は……」
テーブルの上に置いてある缶ビールを手に取りながら、怜さんが聞いてくると、私は首を横に振り、怜さんの隣に座る。
ああ、落ち着くなぁ、本当……。こんな雰囲気の中、言うのもなんだけど……。
「怜さん?ごめんなさい……鷹田君からキスされました」
恐る恐る私が話すと、怜さんが持っている缶ビールの缶を、急に握り潰した。