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失恋しても好き過ぎる
第2章 2
まさか、更に怒らせる事になろうとは思ってもいなかった……。
「は?猫?お前ホント苛つく。いつもヘラヘラして」
…え?ブチ切れ?何で?
もう本当鷹田君、全然分からん……!
「ヘラヘラ……してるよね。ごめん……」
こうやって謝るのも、自分がないとか言われるのかな。
もうダメだ……。
悲しくて、卑屈になってる……。
だって、好きな人から嫌われてるんだもん。
怒らせちゃって……傷つかないわけがない……!
「鷹田君、もう、送らなくて良いよ。一人で帰れるし……」
「おう」
無理に笑顔を作って、話し掛けた。そんな私に返事をすると、鷹田君は何故か私の腕を強く掴む。
そして―――
「………」
「………」
一瞬私の唇にキスすると、先に歩き出した。
確かに触れた鷹田君の唇は柔らかく、強引過ぎた。
そんな事をされて、私が黙っていれる筈もなかった。
「ちょっとー!鷹田君、今の何?!」
すぐに鷹田君の後を追う。
キスされたよ?!
鷹田君から!
何ちょっと!
何で?!
「…知らねーよ。ついてくんな」
「…?!知らないじゃないよ!したじゃん!えっ?!幻覚?!」
相変わらず私を冷たく睨む鷹田君に、しどろもどろしながら疑問を持つ。