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失恋しても好き過ぎる
第2章 2
「鷹田君、私の事嫌いだよね?!」
「嫌い」
「じゃあ、何でキスしたの?!」
酷すぎる……。
こっちはキスされてから、心臓が追いつかないほどドキドキ鳴ってる。
それなのに、鷹田君は鬼だ……!
「お前が嫌いだから、キスした」
鷹田君は表情変えずにそう言うと、一瞬右の口角を上げた。
まさかこんな時に笑顔を見る事になるなんて……。
「酷いよ、鷹田君!」
「嫌いになったろ?」
「うっ……」
好きだ……それでも好きなんだよ、バカヤロウ……。
涙目になりながら、下唇を噛み締める。
そんな私に向かって吐き捨てるように告げると、鷹田君は私に背を向けて歩き出した。
「二度と、俺に告白すんなよ?」