この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
失恋しても好き過ぎる
第3章 3
********
それから1カ月が経ち、何事もなく普通に過ごしていた。
だけど、休憩時間に給湯室で、同僚の涼子ちゃんから話し掛けられると、戸惑う事になる。
「ねえ、最近課長、元気ないよね?」
「えっ……」
「痩せたし、枯れ果てちゃって。何かあったのかな〜?」
「…どうだろうねぇ……」
並んで椅子に座ったままアイス珈琲を飲みながら、それ以上は口ごもってしまった。
…もしかして、私のせい?
いやまさか、そこまでショック受けないよね?
「月ちゃん、課長にアイス珈琲と貰い物のお菓子持って行ってあげてよ!」
「えっ?!何で私が?」
「だって、課長、月ちゃん好きじゃん。可愛がられてるもん」
「…そんな事はないけど。分かった!持って行ってくる!」
涼子ちゃんの言葉に戸惑いながらも、私はお盆にアイス珈琲とお菓子を用意し始めた。
課長には元気でいて欲しい……。
お菓子と珈琲で元気になってくれたら良いけど……。