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失恋しても好き過ぎる
第3章 3
「課長!アイス珈琲とお菓子どうぞ〜!」
そのまま課長のデスクへ行き、椅子に座ってパソコンと睨めっこ中の課長へ話し掛けた。
「えっ?!あ、ありがとう」
「お疲れですか?このお菓子美味しかったですよ!」
「猫田……」
確かに枯れ果てている……。
オーラも暗い。
そう思いながら課長に笑い掛けていると、じっと見つめられる。
…何だろう。
そう思っていると………
「糖尿になんぞ」
「もうなってますよ〜!」
「ずっとお菓子食べてるもんな」
「よくご存知で」
「ふふ」
課長が笑ってくれて、嬉しくなった。
…良かった。笑ってくれた。
「じゃ、失礼しま〜す」
「おう、ありがとう」
ウキウキしながら私は課長に頭を下げ、給湯室へ戻った。