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失恋しても好き過ぎる
第4章 4
「介抱お願いしま〜す!」
「うるせぇ!女が記憶失うまで呑むな!」
「これも鷹田君のせいでしょ?LINE教えてくれないから……」
「泣くな!うぜぇ!」
夢だから何をしても良い。
何を言われても良い。
私がしくしく泣くと、鷹田君はベッドに横たわる私に向かって怒鳴る。
「うざいって言われても好き……鷹田君が好き……めっちゃ好きだよぉぉぉ」
そのまま立て続けに泣くと、鷹田君が急に大人しくなり、
「俺も」
という声が返ってきた。
……なんて?!
今、鷹田君、なんて?!
「俺も好きだよ、月」
「えっ?!」
再び聞こえてきた声に驚いてベッドから起き上がると、私は震えながら鷹田君に右手を伸ばす。
「鷹田君……」
「って、んなわけねーだろ」
だけど、すぐに冷たく訂正されて、この世の終わりかと思う程ガッカリした。