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失恋しても好き過ぎる
第4章 4
酷い……!
「酷いよ!!私を弄んで!!」
「キモイ事言ってんなよ!」
「……鷹田君に迷惑掛けたのは悪いと思ってるけど、こうして一緒に寝て、頭撫でたりされたら、もっと好きになるじゃん!」
私も体を起こすと、鷹田君から離れた場所に座って距離を取った。
今はもう本当に、鷹田君が何を考えてるのか分からない。
「…嫌いになりそうだよ。鷹田君のこと……」
本音をぽつりと漏らすと、私はベッドから降りようとした。
続けられた言葉に、一瞬動きを止めたが……。
「嫌いになれんの?」
「……いや、それは……」
無理でしょうね。
あはは。
「なれる!!」
いや、嘘だろ、自分。
何を強がってんだか。
買い言葉に売り言葉だ。
私は思わず言ってしまった事を、後悔した。