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失恋しても好き過ぎる
第5章 5
課長と付き合ったら、幸せかな………。
年上だし、包容力あるし、大事にしてくれそう。
鷹田君にはフラレ続けているし、脈も全くないし、もう、次に進まなきゃいけないのかな。
「猫田は俺が送る!猫田は俺が送る!」
「はいはい、課長、何回言わなくても大丈夫ですよ〜」
飲み会が終わり居酒屋から出て、皆解散の流れになると、1人だけ帰りの方向が違う私に課長が言い出したので、涼子ちゃんが宥めた。
「月ちゃん、1人だと危ないし、課長に送って貰いな〜」
「いや、でも……」
課長に悪い。
課長は帰り反対方向なのに。
「課長は男だから大丈夫。こういう時は甘えて良いんだよ!」
そういうものなの……?
笑顔の涼子ちゃんの言葉に、一瞬戸惑うが。
私は素直に頷いた。
「うん!課長、ありがとうございます!」
「じゃ、月ちゃん、またね〜。課長、お願いします」
涼子ちゃんや職場のメンバーが去っていく中、課長と二人きりになると、先に課長が歩き出す。
「猫田、行こう」
「はい!お願いします!」
私は課長の後を追った。