この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
失恋しても好き過ぎる
第5章 5
********
「ええっー?!本当に?!帰り、課長と何もなかったの?!」
「うん」
「HOTELぐらい行ってんのかと思ったのに〜」
飲み会の2日後。月曜日。
会社に出勤すると、涼子ちゃんから驚かれて、私の方が驚いた。
「HOTEL?そんなまさか!課長と行くわけないじゃん!」
「送り狼にはなれなかったか、課長〜。月ちゃん、大切にされてるんだね」
「というか、私課長と付き合ってないからね?!」
「でも課長は付き合う気満々でしょ?見てれば分かるって〜!何でHOTEL行かないかな〜」
隣のデスクに座りながら、残念そうに話す涼子ちゃんに、私は顔を引き攣らせた。
「いや、もし行ってたら、大変な事だからね!」
「えっ、別に良いじゃん。したかったらしても」
「そんな!ふしだらな!」
第一私、処女ですから!
そうは言えずに黙り込むと、続けて涼子ちゃんが言った。
「課長のセックス、興味ないわけ?」
「興味………無いわけじゃない………」
って、私、何言ってんだろ!