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失恋しても好き過ぎる
第5章 5



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「ええっー?!本当に?!帰り、課長と何もなかったの?!」


「うん」


「HOTELぐらい行ってんのかと思ったのに〜」




飲み会の2日後。月曜日。


会社に出勤すると、涼子ちゃんから驚かれて、私の方が驚いた。




「HOTEL?そんなまさか!課長と行くわけないじゃん!」


「送り狼にはなれなかったか、課長〜。月ちゃん、大切にされてるんだね」


「というか、私課長と付き合ってないからね?!」


「でも課長は付き合う気満々でしょ?見てれば分かるって〜!何でHOTEL行かないかな〜」




隣のデスクに座りながら、残念そうに話す涼子ちゃんに、私は顔を引き攣らせた。




「いや、もし行ってたら、大変な事だからね!」


「えっ、別に良いじゃん。したかったらしても」


「そんな!ふしだらな!」



第一私、処女ですから!

そうは言えずに黙り込むと、続けて涼子ちゃんが言った。



「課長のセックス、興味ないわけ?」


「興味………無いわけじゃない………」


って、私、何言ってんだろ!
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