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幸せな休日ースパダリリクエスト企画ー
第1章 幸せな休日
電車を降りて愛美が真っ先に向かったのは水族館。
そういやデート場所っぽいところでデートするのは初めてかも。

「水族館なんて久々に来た! 楽しみ」

入るまでに少し並ぶのも気にしないようで心底楽しみだっていう顔で言うから可愛すぎておれが色々と危ない。理性をしっかり保ってなきゃやらかしそうな予感……。

腕に身体ごとくっついてくるから、愛美のさ、アレが当たるわけだよ。思春期真っ只中のエロいことに興味津々な中学生男子にとってそれはご褒美でしかないけど、ホントにヤバい。
愛美は無意識でスキンシップが過剰なときあるから、週一で活動してるサークルでもこんなんだったらどうしようと気がきでない。

「優也、並ぶのとか嫌いだよね? 大丈夫? 」

同じ位置の目線で不安そうに確認するからちゅっとキスしてから「平気」とだけ答えた。可愛い彼女がこんな密着してくれるなら、何時間でも並べる。

「それよりも「あれ? あそこにいるのって…怜奈先輩と安岡先輩だ! 」

おれが言うよりも先に前方に知り合いを見つけた愛美が驚いたように言う。
その視線の先を見るとびっくりするくらいの派手な金髪の女とインテリ眼鏡の男がいた。彼氏彼女という雰囲気では…なさそう?
現に愛美も「あの二人ってつき合ってたっけ? 」と言っている。
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