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幸せな休日ースパダリリクエスト企画ー
第1章 幸せな休日
「あたしが行きたかったのここだよ」
ドキドキしながら、宏ちゃんの手首あたりを掴み、半ば無理矢理感あるけど、新江ノ島水族館まで連れてきて並ぶ。
「一度でいいからショーが見たくてさ。ストーリー性があっておもしろいんだって」
あたしが説明すると「へー」と素っ気ない返事をされる。
そりゃあ、あたしは彼女でも何でもないけど…ちょっと淋しい。周りがステキなカップルばかりでその人たちへ妬けてくる。
「それは俺も楽しみかも。水族館なんて小学生以来だし」
何だ、意外と楽しみにしてたのか。
それだけでほわっと心が温かくなる。
「あれ? あそこにいるのって…」
宏ちゃんが前方にいる二人を見る。
「彩華さんと…あの時の課長さん? 」
彩華さんって宏ちゃんのお兄さんが好きだった人で宏ちゃんの想い人?
視線の先を見ると…あれ? あの男の人……。
「あの人…あたしが内定もらった会社の営業部長さんだよ」
「マジ? 怜奈の就職ってあそこだったの? 俺の兄貴いるよ。それに隣にいる人、兄貴が高校からずっと好きだった人でさ」
「……真相はわからないけど、あの部長さん、既婚者だから。一緒にいるってことは、あの二人…」
宏ちゃんには悪いけど、望みないこと伝えてもいいのかな。
「あぁ、結婚してるんでしょ。兄貴が言ってたし」
「…宏ちゃんはそれでいいの? 」
「何で…あ、唯斗に言ったこと? 俺は彩華さんが美人だとは思うけど、好きとかじゃねえよ? つか…好きな奴、他にいるし…」
それは誰…と聞こうと思ったけど聞かず仕舞いだった。
そんな勇気ないって…。
ドキドキしながら、宏ちゃんの手首あたりを掴み、半ば無理矢理感あるけど、新江ノ島水族館まで連れてきて並ぶ。
「一度でいいからショーが見たくてさ。ストーリー性があっておもしろいんだって」
あたしが説明すると「へー」と素っ気ない返事をされる。
そりゃあ、あたしは彼女でも何でもないけど…ちょっと淋しい。周りがステキなカップルばかりでその人たちへ妬けてくる。
「それは俺も楽しみかも。水族館なんて小学生以来だし」
何だ、意外と楽しみにしてたのか。
それだけでほわっと心が温かくなる。
「あれ? あそこにいるのって…」
宏ちゃんが前方にいる二人を見る。
「彩華さんと…あの時の課長さん? 」
彩華さんって宏ちゃんのお兄さんが好きだった人で宏ちゃんの想い人?
視線の先を見ると…あれ? あの男の人……。
「あの人…あたしが内定もらった会社の営業部長さんだよ」
「マジ? 怜奈の就職ってあそこだったの? 俺の兄貴いるよ。それに隣にいる人、兄貴が高校からずっと好きだった人でさ」
「……真相はわからないけど、あの部長さん、既婚者だから。一緒にいるってことは、あの二人…」
宏ちゃんには悪いけど、望みないこと伝えてもいいのかな。
「あぁ、結婚してるんでしょ。兄貴が言ってたし」
「…宏ちゃんはそれでいいの? 」
「何で…あ、唯斗に言ったこと? 俺は彩華さんが美人だとは思うけど、好きとかじゃねえよ? つか…好きな奴、他にいるし…」
それは誰…と聞こうと思ったけど聞かず仕舞いだった。
そんな勇気ないって…。