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幸せな休日ースパダリリクエスト企画ー
第1章 幸せな休日
でも結婚か…愛美とつき合い始めたとき、ノリと勢いと少しの本気を混ぜて「お嫁さんにしたい」って言ったことはあるけど、それは今でも変わってない。
おれが14で愛美が19歳。最低でも後4年か大学まで考えたら後8年か…長いなあ。
「愛美は、それまで待っててくれる? 」
手をぎゅっと握りしめて、まだ当分先の未来に多少不安になったおれの呟きはショーの始まりと共に消え去る。
「何か言った? 」
「何も言ってねえよ」
そう言ってショーを観戦することに専念する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ショーが始まる少し前、まだ後ろの方に空いてる席があるにも関わらず、何故この位置?
「怜奈…こんな真正面で大丈夫なわけ? 」
「大丈夫だって! このためのカッパなんだから、宏ちゃんもちゃんと着て! 」
怜奈は下までしっかりと着込んでいる。周りを見れば同じような格好をしてる…家族連ればかりだっての。ガキばかりが俺たちと同じ前の席にいる。
いや、若い男もいるな……って、あれ? あの金髪…。
横並びの位置だけど少し離れたところに座っている金髪の男…あの人はたしか俺が内定もらった会社の面接にもいた、社長秘書の西園寺さん?
怜奈とか唯斗同様にこの日本でしかも大手企業で金髪なんて珍しいからよく覚えてる。
あんな風に笑うんだ、と感心していたら、ショーが始まる合図が聞こえた。
おれが14で愛美が19歳。最低でも後4年か大学まで考えたら後8年か…長いなあ。
「愛美は、それまで待っててくれる? 」
手をぎゅっと握りしめて、まだ当分先の未来に多少不安になったおれの呟きはショーの始まりと共に消え去る。
「何か言った? 」
「何も言ってねえよ」
そう言ってショーを観戦することに専念する。
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ショーが始まる少し前、まだ後ろの方に空いてる席があるにも関わらず、何故この位置?
「怜奈…こんな真正面で大丈夫なわけ? 」
「大丈夫だって! このためのカッパなんだから、宏ちゃんもちゃんと着て! 」
怜奈は下までしっかりと着込んでいる。周りを見れば同じような格好をしてる…家族連ればかりだっての。ガキばかりが俺たちと同じ前の席にいる。
いや、若い男もいるな……って、あれ? あの金髪…。
横並びの位置だけど少し離れたところに座っている金髪の男…あの人はたしか俺が内定もらった会社の面接にもいた、社長秘書の西園寺さん?
怜奈とか唯斗同様にこの日本でしかも大手企業で金髪なんて珍しいからよく覚えてる。
あんな風に笑うんだ、と感心していたら、ショーが始まる合図が聞こえた。