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アンケート御礼小話詰め合わせ(_ _)
第1章 XXXXになりたい(松森光・工藤るり)
失敗は、許されねー。
俺は、気合いを入れ直した。
「るり。世界で一番、愛してる。」
…………っしっ!
言えたー!!言えたもんねーっ!!!!
噛まねーでちゃんと言えたよ、お菊さーん!
顔に出さずに、小躍りしてたら。
「……光。」
「……ん?……ん゛っ!?」
……あれ?
るりの眉間に、すんげー皺が寄っ……
「正直に言って。」
「ぅえ?!」
るりは一旦言葉を切ると深呼吸して、マカロン子分を抱き締めた。それから目からこぼれそうに涙を浮かべて、俺の顔をキッと見た。
「……クビ?……浮気?…………一夜のあやまち?……それとも……私とっ、別れたくなった?」
「え?!ぇぇえええええええ!?」
なんなの、その、度肝を抜かれてあの世にイっちまいそーな、想像もしたくねー事態を表す単語の数々……ッ!?
「ちょ!!なにそれ寝耳に水なんだけどっ?!」
「……だって……だって光、今日っ……っ」
「待って待って!あああああ、泣かねーで、るりっ!」
目からぽろっと落ちた涙が、ぽたっとマカロン小僧の瓶に落ちる。
あー、もー、知らね!!
俺ぁ菊さんの教えを全無視することにして、るりをぎゅむっと抱き締めた。
「ごめん!なんか分かんねーけど、俺が悪い!全部俺のせーですごめんなさい!!」
「……ひかるっ……、きょう、いつもとちがうっ……」
「え゛」
るりがしゃくり上げる。
……いつもと、違う?
そりゃー違うよ?あの雑誌の特集っぽくなるように、お菊さんがプロデュースした俺だもん。
「なにかっ、いいにくい……うしろめたいこと、あるんでしょ?……」
「っええええ?!」
ちょ!お菊さん!!
るり、本気で泣いちゃってんよ!?
……ダメじゃん!!作戦、失敗じゃん……!!