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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第1章 1日目
「ごめん…」
ももちゃんを残して、僕は浴槽を出た。
そして取り繕うように付け足した。
「ありがとう。今度はももちゃんが使って」
服を着ながら、激しく後悔した。
初めから、キッパリ断ればよかったんだ。あの子は純粋に、お礼がしたかっただけなのに、勝手に興奮して…あんなに強引にやめさせて…怖がっていたじゃないか。
気がつくと、体にバスタオルを巻いた、ももちゃんが立っていた。
泣いていた。
「お兄ちゃん…ごめんなさい…わたしの事、嫌いになった?…お願い…嫌いにならないで…」
ももちゃんの涙に、僕は胸が痛くなった。
「嫌いにならないよ。僕が悪かったんだ。ごめんね。手、痛くない?」
「大丈夫だよ。ねえ、わたしの事、好き?」
「うん、好きだよ」
「わたしも好き!」
ももちゃんを残して、僕は浴槽を出た。
そして取り繕うように付け足した。
「ありがとう。今度はももちゃんが使って」
服を着ながら、激しく後悔した。
初めから、キッパリ断ればよかったんだ。あの子は純粋に、お礼がしたかっただけなのに、勝手に興奮して…あんなに強引にやめさせて…怖がっていたじゃないか。
気がつくと、体にバスタオルを巻いた、ももちゃんが立っていた。
泣いていた。
「お兄ちゃん…ごめんなさい…わたしの事、嫌いになった?…お願い…嫌いにならないで…」
ももちゃんの涙に、僕は胸が痛くなった。
「嫌いにならないよ。僕が悪かったんだ。ごめんね。手、痛くない?」
「大丈夫だよ。ねえ、わたしの事、好き?」
「うん、好きだよ」
「わたしも好き!」