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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
ふたりは一瞬で移動した。
そこは工場のような所で、もう使われていない、廃墟のようだった。
中央に置かれた椅子に、少女が座っていた。目を閉じていて、動かない。白い水玉模様の青いワンピースを着ていた。傍らにピンクのショルダーバッグが置かれていた。
その顔を見た桃香ちゃんは…
「ホントにびっくりしたよ。だってその子、わたしだったから」
その少女は生前の桃香ちゃんと瓜二つ…いや、それ以上に全く同じだった。顔だけでなく身長や体つきまで、桃香ちゃんそのものだった。
『この子誰!?なんでわたしにそっくりなの!?』
女性は全く落ち着いて言った。
『あなたの体よ』
『わたしの?…だってわたしの体は…』
もう、なくなっているはずだ。
『そんな事はどうでもいいわ。その体、欲しくないの?あの人に会いたいんでしょ?』
そこは工場のような所で、もう使われていない、廃墟のようだった。
中央に置かれた椅子に、少女が座っていた。目を閉じていて、動かない。白い水玉模様の青いワンピースを着ていた。傍らにピンクのショルダーバッグが置かれていた。
その顔を見た桃香ちゃんは…
「ホントにびっくりしたよ。だってその子、わたしだったから」
その少女は生前の桃香ちゃんと瓜二つ…いや、それ以上に全く同じだった。顔だけでなく身長や体つきまで、桃香ちゃんそのものだった。
『この子誰!?なんでわたしにそっくりなの!?』
女性は全く落ち着いて言った。
『あなたの体よ』
『わたしの?…だってわたしの体は…』
もう、なくなっているはずだ。
『そんな事はどうでもいいわ。その体、欲しくないの?あの人に会いたいんでしょ?』