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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第6章 6日目
やっぱり…いなかった…
当然だろう。最低な僕は、ももちゃんに嫌われたんだから。許してもらえるはずもない。甘いんだよ。バカだな。
もう永遠に失われたんだ。いいかげん認めろよ。自業自得だ。

僕はフラフラとクルマを降りて、よろけながら階段を登った。
部屋が何号室だったのか、それさえも忘れそうになっていた。

頭を押さえながら部屋に入った。
「おかえりなさい」
声がした。ももちゃん?

でも誰もいない。幻聴だ。

もう限界だ。寝不足と疲労で、気が遠くなってきた。
僕はその場に倒れ込んだ。
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