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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第7章 7日目
ももちゃんが作ったのは、ご飯と味噌汁と焼き鮭。
ご飯はお粥みたいにベチョベチョ。
味噌汁は辛すぎる。
鮭は焼きすぎ。半分焦げている。
相変わらず料理は下手だ。
「おいしい?」
ももちゃんはテーブルで、ほお杖ついてニコニコしていた。
「うん、おいしいよ」
と、僕は嘘をついた。あの時と同じだ。
「よかった。最後にお兄ちゃんにご飯作ってあげられて」
えっ?最後?
「彩ちゃんから聞いたよ。お兄ちゃん、わたしをずっと探してくれたんだよね」
やっぱり、あれは現実か…
「彩ちゃんね、お兄ちゃんに付いていって見てたの。お兄ちゃんすごく必死だったって。わたしのこと本当に愛してるよって言ってた。すごくうれしかったよ」
「そんなの、当たり前だよ」
「わたしね、今日、お兄ちゃんとお別れしないといけないの」
ご飯はお粥みたいにベチョベチョ。
味噌汁は辛すぎる。
鮭は焼きすぎ。半分焦げている。
相変わらず料理は下手だ。
「おいしい?」
ももちゃんはテーブルで、ほお杖ついてニコニコしていた。
「うん、おいしいよ」
と、僕は嘘をついた。あの時と同じだ。
「よかった。最後にお兄ちゃんにご飯作ってあげられて」
えっ?最後?
「彩ちゃんから聞いたよ。お兄ちゃん、わたしをずっと探してくれたんだよね」
やっぱり、あれは現実か…
「彩ちゃんね、お兄ちゃんに付いていって見てたの。お兄ちゃんすごく必死だったって。わたしのこと本当に愛してるよって言ってた。すごくうれしかったよ」
「そんなの、当たり前だよ」
「わたしね、今日、お兄ちゃんとお別れしないといけないの」