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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第7章 7日目
僕は飛び起きた。
自分の部屋のベッドの上だった。
今は朝か?

「お兄ちゃん、どうしたの?」
ももちゃんが、キッチンからピョコンと顔を出した。
「え?…いや、ちょっと変な夢見て…」
「大丈夫?」
彼女は髪をツインテールにして、猫の絵が描かれたエプロンを着けていた。可愛い。
「うん、何でもないよ」
いや違う、何だか変だ。

「今ね、朝ごはん作ってるの。ちょっと待ってね」
「うん、ありがとう」
たしか、ももちゃんがラブホテルから出ていって、僕は探しまわって…
それも夢か?
どこからが夢だ?
そもそも、ラブホテルにも温泉旅館にも行ってないのか?
わからない…
時計を見た。朝の6時だ。
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