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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第7章 7日目
何が起こったのかわからないまま、彩ちゃんは腰掛けた。
黒い女性は彼女に、ももちゃんの話しをした。
満たされぬ想いを抱えたまま、20年間苦しんでいる、彩ちゃんに瓜二つの少女の魂。
にわかに信じがたい話しだが、たった今ここに瞬間移動した事実がある。この女性は只者ではない。
彩ちゃんは尋ねた。
『それで?あたしに何ができるの?』
『その魂の願いを叶えるために、あなたの体を貸してほしいんです。7日間だけ』
『貸すって…そんなことできるの?』
『できます』
『別にいいよ。その子のためになるなら。そのときは、あたしが代わりに幽霊になるの?』
『察しがいいですね。その通りです。体の安全は保証されます。例えば事故などで重傷を負っても、あなたに返されるときには、完全に元の状態に戻します』
彩ちゃんは、こんな突拍子もない話しを受け入れる自分が不思議だった。
黒い女性は彼女に、ももちゃんの話しをした。
満たされぬ想いを抱えたまま、20年間苦しんでいる、彩ちゃんに瓜二つの少女の魂。
にわかに信じがたい話しだが、たった今ここに瞬間移動した事実がある。この女性は只者ではない。
彩ちゃんは尋ねた。
『それで?あたしに何ができるの?』
『その魂の願いを叶えるために、あなたの体を貸してほしいんです。7日間だけ』
『貸すって…そんなことできるの?』
『できます』
『別にいいよ。その子のためになるなら。そのときは、あたしが代わりに幽霊になるの?』
『察しがいいですね。その通りです。体の安全は保証されます。例えば事故などで重傷を負っても、あなたに返されるときには、完全に元の状態に戻します』
彩ちゃんは、こんな突拍子もない話しを受け入れる自分が不思議だった。