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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第7章 7日目
『斉藤彩さん』
突然の声に、彩ちゃんは驚いた。
そこには全身黒ずくめの女性が立っていた。
あたしの名前を知ってる!もしかして警察の人?

逃げようとする彩ちゃんに女性は
『わたしは敵ではありません。あなたにお願いがあります』
『お願い?』
『あなたにしかできない事です。話しを聞いてくれますか?』

彼女は迷ったが、元々死ぬつもりだ、怖いものなどない。
『いいよ。何するの?』
女性は微笑んだ。
『場所を変えましょう』

一瞬で、ふたりは全く別の場所に移動した。
廃工場のような薄暗い建物の中。
目の前に椅子が置かれていた。
『そこに座りなさい』
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