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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第7章 7日目
ももちゃんは、そんな衝撃的な話しをしながら、その表情は驚くほど清々しかった。
「びっくりするよね。この体、わたしがもらったと思ってたのに。7日で返すとか、わたしが消えちゃうとか」
「消えるって、そんな…何とかならないの?」
「ダメなの。なんかね、それがタマシイのゲンカイなんだって。だから無理なの」
魂の限界…
僕の前からいなくなるだけじゃなく、魂もなくなるなんて…
ももちゃん、どうしてそんなに平気でいられるの?
ももちゃんは微笑んで
「そんな悲しい顔しないで。わたしね、お兄ちゃんといられないなら、消えちゃう方がいいの」
たしかに、また肉体のない状態に戻っても、ももちゃんを待っているのは、未来永劫の孤独だけだ。
それは僕が死んだ後も続く。彼女はさらに孤独になる。
「びっくりするよね。この体、わたしがもらったと思ってたのに。7日で返すとか、わたしが消えちゃうとか」
「消えるって、そんな…何とかならないの?」
「ダメなの。なんかね、それがタマシイのゲンカイなんだって。だから無理なの」
魂の限界…
僕の前からいなくなるだけじゃなく、魂もなくなるなんて…
ももちゃん、どうしてそんなに平気でいられるの?
ももちゃんは微笑んで
「そんな悲しい顔しないで。わたしね、お兄ちゃんといられないなら、消えちゃう方がいいの」
たしかに、また肉体のない状態に戻っても、ももちゃんを待っているのは、未来永劫の孤独だけだ。
それは僕が死んだ後も続く。彼女はさらに孤独になる。