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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第2章 2日目
アパートに帰ったのは、夜8時頃だった。ちょっと遅くなってしまった。
車から降りた時、ふと心配になった。
ももちゃんは、まだいてくれるだろうか…
彼女は突然やって来た。だから突然いなくなるような気がした。
誘拐されるとか、そんな事だけじゃなくて…
例えば僕よりも、もっと相応しい預り先が見つかって、そちらに移ってるとか…
もちろん、ももちゃんのためには、その方がいいに決まってる。忘れるな、あの子は親戚の子だぞ。僕の気持ちなんて、どうでもいいんだ。
だけど…
部屋のドアの前に立つと、中から微かに声が聞こえてきた。ももちゃんの声だ。ホッとした。
しかし、なぜか気になって、ドアに耳を押し当てた。
「………うん……そう思うよね……だから、わたしね………そう……………いいかな……ありがとう……」
車から降りた時、ふと心配になった。
ももちゃんは、まだいてくれるだろうか…
彼女は突然やって来た。だから突然いなくなるような気がした。
誘拐されるとか、そんな事だけじゃなくて…
例えば僕よりも、もっと相応しい預り先が見つかって、そちらに移ってるとか…
もちろん、ももちゃんのためには、その方がいいに決まってる。忘れるな、あの子は親戚の子だぞ。僕の気持ちなんて、どうでもいいんだ。
だけど…
部屋のドアの前に立つと、中から微かに声が聞こえてきた。ももちゃんの声だ。ホッとした。
しかし、なぜか気になって、ドアに耳を押し当てた。
「………うん……そう思うよね……だから、わたしね………そう……………いいかな……ありがとう……」